人間ドックは受診すべき?

 人間ドックはむしろ受けない方が良いという説があります。はたしてどうなのでしょう?


 私は律義に毎年人間ドックを受診してきました。健康でい続けるためには健康診断、人間ドックは欠かせないと信じてきたからです。

 

 しかし、最近はむしろ健康診断や人間ドックは受診しない方が長生きできるのではないかと思い始めたのです。今年は市の無料の健康診断を受けましたが、オプションの肺レントゲン、胃部レンシゲン検査は受けませんでした。

 

 3年ほど前、私は人間ドックで"「非結核性抗酸菌症」の疑いあり"と診断されました。「非結核性抗酸菌症」とは、原因菌は結核菌ではありませんが、結核と同じ様な症状を呈します。また厄介な事に治療法が確立しておらず、最後は死に至るという厄介な病気であり、結核よりも怖いと言われます。

 

 この「非結核性抗酸菌症」の疑いが出た事で、私はとある大学病院を紹介され、呼吸器内科の専門医の診察と治療を受ける事になったのです。

 

 生検、レントゲン、CT検査を受けながら、内心は非常に不安でした。CTの被爆量は半端ではないと聞いていたからです。このまま頻繁にCT検査をされたら、むしろそれがガンを引き起こすのではないかと思いました。

 

 

 幸い担当医は、「CT検査はリスクがあるので初回だけにしましょう」と言ってくれました。また生検の結果ですが、原因菌は見つかりませんでした。

 

 そして、「積極的治療は行わず、漢方薬を処方するのでそれで様子を見ていきましょう」という治療を方針を示し、「体力をつけ、ストレスを避けて健康的な生活を心掛けてください。それで良くなる事もあります。」とも言われました。

 

 私は3ヶ月置きの経過観察を1年続けました。最後の診断では「病巣が確実に小さくなっていますので、これからは年に一度程度の検査で良いと思います。」でした。どうやら自然治癒したようなのです。

 

 

 それから2年後、昨年の夏に私はマイコプラズマ肺炎を患いました。その際の担当医は念の為と言いながら、「非結核菌抗酸菌症」の検査もしてくれましたが、結果はシロでした。

 

 もしかすると私は元々「非結核菌抗酸菌症」ではなかったのかもしれません。確かに人間ドックで診断を下したクリニックの医師も、大学病院の専門医も「非結核菌抗酸菌症」を疑いましたが、結果はシロでした。誤診とは言いませんが、命の危険さえもあるという診断は何だったのでしょう。

 

 そんな事もあり、私は健康診断をあまり信用していません。

 

 
さて、定期的な検診は本当に必要なのでしょうか?


 私は血液検査はそれなりに意味があると思っています。しかし、ガンの発見を目的とするレントゲン検査、CT 

検査は意味がないと思っています。というより、被爆によるガン発症のリスクを高めているとさえ思えます。

血液検査ならセルフ検査キットでも十分かもしれません。

 

 そもそも欧米では人間ドックの概念が無いそうです。目的もなくただ漠然と検査を行ってもコストがかかるばかりで無意味、という意識がその根底にあるからだそうです。

 

 もし人間ドックがガン予防に有効なのであれば、何故日本はガン大国なのでしょう。

 

 人間ドックの検査で特に問題視されるのは、レントゲン検査です。
会社や自治体などで行う一般的な健康診断では、胸部エックス線写真は1枚ですが、人間ドックでは2枚撮ります。また、食道や胃のレントゲン検査ではガン検診が7枚なのに対し、人間ドックは8枚以上撮るそうです。当然、放射線の被曝線量は多くなります。

 

 毎年定期的に、しかも何十年もレントゲン照射を受けたら、その被爆量は半端ではないでしょう。

 

 私は既に会社で毎年健康診断を受診し、そして35歳からは人間ドックを受診してきました。被爆量を考えると今更かもしれませんが、これからは人間ドックは受けず、また市が行う健康診断も肺レントゲン、胃レントゲン検査は受けないつもりです。

 

 素人の私が判断できるレベルでの話ではないかもしれませんが、これほどガンに対して敏感な日本が何故ガン大国なのか?思い当たるのはレントゲンやCT検査の多用しかないのです。

 

 

 もう一つの問題は、高価なCT装置、MRI装置です。それらは稼働させなければ元が取れません。設備の立派なクリニックや病院は受診者に精密検査を勧め勝ちです。

 異常を感じたら町医者に行けば済む話なのですが、私たちも設備の整ったクリニックや大病院を選び勝ちです。そうした患者側の姿勢にも問題があるのかもしれませんね。

 

 

 そしてもう一つの問題ですが、人間ドックの受診強制です。

 

 私が以前籍を置いた会社では、人事部が社員に強制的に人間ドックを受診させていました。単身赴任者が不健康な生活を続けて心筋梗塞等で命を落とす例が相次いだ結果、トップ指示で人間ドック受診が義務付けられたのです。

 

 これはむしろ、予防医学の視点から生活習慣の改善を図るべきでした。日本では早期発見、早期治療という神話があるようですが、欧米では予防医学にウエイトが置かれているそうです。

私たちは健康診断や人間ドックに頼るのではなく、先ずは健康的な生活を心掛けること。そして疾患の原因となるストレスの除去に努め、生活習慣の乱れを是正することが大切だと改めて思う次第です。

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